STEP 3:もう出社しない!失敗を防ぐ「辞める前」の完璧な準備リスト
STEP 2であなたに最適な退職代行業者の「種類」が決まりました。
「よし、今すぐ申し込もう!」と思うかもしれませんが、少しだけ待ってください。退職代行サービスがスタートすると、あなたは基本的に明日から一切出社しなくなります。
それはつまり、会社のパソコンを開くことも、自分のデスクの引き出しを開けることもできなくなるということです。後悔やトラブルを残さないために、代行業者に連絡する前に「在職中の今」しかできない必須の準備を済ませておきましょう。
1. 自分の「権利」と「契約」を正確に把握する
まずは、代行業者に正確な情報を伝え、あなた自身の権利を最大限に行使するための現状把握です。
- 有給休暇の「残日数」を確認する 有給消化をして退職日を迎えるためには、正確な残日数の把握が不可欠です。(※有給は原則、入社から6ヶ月継続勤務し、8割以上出勤していれば付与されます)
- 「雇用形態」を確認する 正社員(無期雇用)か、契約社員・パート(有期雇用)かによって、法律上の退職ルールが異なります。自身の契約形態を再確認しましょう。
- 「就業規則」と「雇用契約書」を確保する 退職金の有無や引き継ぎの規定を確認するため、可能であれば就業規則のコピーや、入社時にもらった労働条件通知書(雇用契約書)を手元に用意しておきましょう。
- 法的な「本当の雇い主」を確認する 派遣社員や出向先で働いている場合、実際に働いている場所と、あなたを雇用している会社が違うケースがあります。退職の意思を正しく伝えるため、給与明細や健康保険証で「正式な雇用主の会社名」を確認してください。
2. 辞めた後では手遅れに。「証拠」の集め方
もしあなたが、未払い残業代の請求や、パワハラ・セクハラに対する慰謝料請求(労災申請など)を少しでも考えているなら、在職中の証拠保全が決定的に重要になります。退職後に「証拠を出してほしい」と会社に頼んでも、応じてもらえる可能性はほぼゼロです。
- 未払い残業代の証拠 タイムカードの写真、パソコンのログイン・ログオフの記録、社内システムの入退室記録、業務メールやLINEの送受信履歴(タイムスタンプ)など、客観的な労働時間がわかるデータをコピー・撮影しておきます。
- ハラスメントの証拠 暴言の音声データや動画、理不尽な叱責がわかるメールやメッセージのスクリーンショット。また、「いつ、どこで、誰に、何を言われたか」を具体的に記録したメモや日記も有効な証拠になります。
証拠がない状態では、どれほど優秀な弁護士であっても会社と戦うことは困難です。必ず「会社のシステムにアクセスできるうち」に集めておきましょう。
3. 「私物の回収」と「貸与品の返却」テクニック
退職代行を使った後、「忘れ物を取りに会社に行く」のは非常に気まずく、心理的ハードルが高すぎます。物理的な整理は静かに、そして確実に行いましょう。
- 私物は「事前に」少しずつ持ち帰る デスクにある私物は、退職を決意した日から少しずつカバンに入れて持ち帰りましょう。会社に残してしまった場合、着払いの郵送を頼むことになりますが、会社が応じず「処分費用」を請求されるトラブルのリスクもあります。
- 返却する「貸与品」をリストアップする 健康保険証、社員証、社章、名刺、通勤定期券、制服、会社支給のPCやスマホ、鍵など、会社から借りているものはすべて返却する義務があります。
- 【超重要】郵送返却は「証拠」を残す 貸与品は、最終出社日に自席の引き出しに入れておくか、後日郵送で返却します。郵送する場合、会社から「鍵が入っていなかった」などの言いがかりをつけられるのを防ぐため、必ず「封筒に入れる前の物品の写真」を撮り、郵便局で配達記録が残る「簡易書留」や「特定記録」で送付してください。
【STEP 3の結論】 退職代行が始まったら、もう会社には戻れません。有給の日数確認、いざという時の証拠集め、そして私物の片付け。これらを「出社しているうち」に完了させることが、最も安全な退職への近道です。
さあ、これであなたの準備は完璧に整いました。会社のルールより法律が強いことを知り、正しい代行業者を選び、手元には必要な書類と証拠が揃っています。
いよいよ最後のステップです。実際に退職代行に申し込みをしてから、退職が完全に成立し、離職票などの書類を受け取るまでの「完全なロードマップ(流れ)」を確認しましょう。
>> 【STEP 4】へ進む:申込みから退職完了までの完全ロードマップ↓


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